2020年9月1日

新型コロナウイルス感染対策の学校休業期間中、多くの学校が手探りの中、さまざまなことに取り組みました。
横浜市立南本宿小学校では、YouTube™ で動画配信を行い、教職員のインフラとして G Suite for Education™ を活用し始めました。コロナ禍で急速に進んだICT活用とその後の取り組みについて、西尾 琢郎 校長先生に詳しくお話を伺いました。
横浜市立南本宿小学校 西尾琢朗校長先生

ホームルームの動画作成・配信に挑戦
今では多様な動画を定期的に配信

休業期間中に迎えた新年度。南本宿小学校では、マスク姿で見ただけの教職員の顔が子供たちにもわかるように、ホームルームの動画を YouTube で限定配信することにしました。
動画の作り方とアップロード方法をまとめた Googleドキュメント™ を教職員に共有し、15秒程度のサンプル動画を実際に YouTube で見てもらいました。「自分たちにもできる」ことを知ってもらい、挑戦しようと思ってもらうきっかけになったと思います。
西尾校長
初めは教職員の自己紹介などが主な内容でしたが、現在では、低学年向けの手遊びやクイズの動画に加え、授業なども学年ごとに定期配信しています。
休業期間中に取り組んだスケジュールの1例

校務に G Suite for Education を活用
日常の道具としてクラウドを使う

校務や授業の基盤として日常的なクラウド活用を目指し、昨年から G Suite for Education の導入を準備していた南本宿小学校は、今年2月にアカウントを教職員へ配付しました。
クラウド活用の注意事項などを Google ドキュメントで全教職員に共有し、活用し始めました。コロナ禍のやむを得ない状況の中、実際に使ってみたことで効果を実感し、多数の教職員が持っていたクラウドや各ツールに対する 抵抗感が減りました。
西尾校長
休業期間中は教職員が交代で在宅勤務をしていたため、Google スプレッドシート™ で出勤管理をするなど、身近なところから取り組んでいきました。現在では、Google Earth™ や Google フォーム™ などのツールを授業で活用することも検討されています。
休業期間中に取り組んだスケジュールの1例

教職員が新しいことに取り組む余裕をつくるICT支援員の役割

ICT支援員が配置されていた南本宿小学校では、PC教室のメンテナンスなどルーティンの業務を支援してもらっていました。
教職員が新しい取り組みに注力できたのは、手が回らない部分をICT支援員に支援してもらえたおかげです。今後は、教職員のスキルやニーズに合わせた提案型の支援にも期待しています。
西尾校長
変化する学校の状況に合わせて、ICT支援員には、教職員がその時々で求める支援をしてほしいと考えています。

同自治体の学校のICT支援員事例も参考にしてみてください。

●横浜市立北山田小学校・横浜市教育委員会の事例
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