2022年2月15日

今、先生が求めているサポートは?

GIGAスクール端末の活用に関するアンケート調査の結果、過半数の自治体がサポート体制に課題を感じており、特にICT支援員が不足していることがわかりました。

ICT支援員等の人的サポート・体制については、約3割の先生方が不足を感じていました。

GIGA端末やさまざまなICT機器のさらなる活用に向けて、ICT支援員の配置検討や見直しの際に重要なポイントをご紹介します。

GIGAスクール端末の導入・活用に関するアンケート。 サポート体制の不足を感じている自治体7自治体(9自治体中) ICT支援員等の人的サポート・体制の不足を感じている教員433人(1437人中) JMC「GIGAスクール端末の導入・活用に関する調査」を元に作成

支援スタッフ等の整備は進む一方、なくならない「サポート不足」の声

昨年12月に公表された働き方改革に関する調査では、「支援スタッフの参画を図っている」と回答した教育委員会は令和元年度調査時より増加していました。

●取り組み内容 ※R2は設問が異なる
授業準備: 64.3%(令和元年45.6%)
学習評価や成績処理の補助的業務: 35.9%(令和元年25.4%)

一方で、昨年9月に公表されたGIGAスクール構想に関するアンケート調査では、人的サポートを求める回答が多いことが明らかになっています。

●必要なサポートに関する教職員の回答を述語項構造解析した結果、上位に入る組み合わせ
「配置・人材」「欲しい・サポート」「増やす・人材」etc.

支援スタッフの参画を図っている取り組みについて。

自治体や学校の状況に応じた適切なサポートが必要

サポート不足を解消するためには、各自治体や学校のICT活用状況や、教職員のレベルに応じた、適切なサポートが必要です。

適切なサポートには、学校のICT関連業務を洗い出し、支援が必要な業務や求めるスキルを明確にした上で、ICT支援員の配置を検討したり、見直したりすることが重要です。

ICT支援員のスキル維持・向上のため、ICT支援員の研修体制も確認しておきましょう。

●ICT支援員の配置を検討・見直すポイント
 1. 学校のICT関連業務の洗い出し
 2. 支援業務やICT支援員に求めるスキルの明確化
 3. ICT支援員の育成・研修体制の確認

業務整理・役割分担ー育成研修→最適なサポート、授業支援や提案

ICT支援員を配置して先生たちが求める適切なサポートを

GIGA端末やさまざまなICT機器の活用が進むと、学校現場で求められるサポートも変化していきます。

活用状況や進捗にあった専門性の高いサポートを安定的に受けるには、学校のICT活用やサポートの知見がある企業にICT支援員を委託することも有効です。

今後のICT活用や新たな課題への対応を見据えて、ICT支援員の配置を検討したり、見直したりしてみてはいかがでしょうか。

文部科学省「令和3年度教育委員会における
学校の働き方改革のための取り組み状況調査結果の概要」

ICT支援員のサポート風景(イラスト)