2020年12月1日

三浦市では一人1台端末導入前に、いち早く普通教室で使用する学習者用端末を導入し、先生方向けの研修を実施しました。特に、クラウドを活用して児童・生徒と課題を共有する方法をメインに端末やアプリの操作を体験する内容を多く取り入れました。
研修を実施したことで、身近な機器としてPCを活用できる ようになりました。先生方はクラウドの便利さを実感して いると思います。PC教室に移動せず、教室でPCを利用することで、文房具の 一部のようになるのではないかと考えています。
荒井指導主事

三浦市教育委員会の荒井指導主事が、お話ししてくださいました。

三浦市教育委員会 荒井指導主事

研修の目的やポイントを明確にし、わかりやすい研修を組み立てる

導入した Chromebook™ からクラウドを利用して授業をすることを想定していたため、活用方法を知ってもらう必要がありました。

研修の相談をしている企業と打ち合わせを重ねて、先生方に何ができるかをよく理解してもらえる構成にしました。一番のポイントがクラウド上で作成した課題を児童・生徒に共有することだったので、実際の操作体験の時間を多くとりました。教員用PCで使い慣れている Microsoft Office と近い操作がクラウド上の G Suite for Education™ でもできるなど、活用に向けてハードルが低くなったことは良かったです。
荒井指導主事
実施した研修内容のイメージ図

学校ごとにクラウドアプリを管理し、迅速な対応が可能に

三浦市では2021年3月末に一人1台のGIGA端末が導入される予定です。一人1台の本格的に運用が始まる前に、学校単位での端末とアプリの管理も対策をされています。

より効果的な教育活動を進めていくため、授業で利用するクラウドアプリを管理コンソールから学校単位で導入できる ようにする必要がありました。研修を実施した企業に、アプリ配信マニュアルをクラウド上から見られるようにしてもらいました。学校は教育委員会を介さずに、いつでも必要な時に確認することができるため、スピーディーな対応が可能になりました。
荒井指導主事
先生から生徒にアプリが一括配信されているイメージ図

継続的な研修を実施して活用を促進することで、より良い教育環境の構築を目指す

授業でのクラウド活用をより促進していくためには、継続的な研修も必要になってきます。

一人1台端末の導入とクラウドの活用に向けて、研修の内容を検討する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

先生方の入れ替わりや新任の先生に対しての研修は必要と考えています。また、操作性の研修だけでなく、三浦市のICT活用の促進に向けての考え方などを共有する場も設定する必要があると考えています。より良い教育環境を構築するために、ぜひ毎年研修を開催するといいと思います。
荒井指導主事

研修会後のフィードバックのイメージ図
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