予測困難で不確実な時代において、教育振興基本計画は教育の方向性を示す羅針盤になるものです。
各自治体は、政府の基本計画を参酌しつつ自治体にあった要素を盛りこみながら、基本計画を立てることが求められます。

今回の計画の特徴

今回文部科学省の公開した教育振興基本計画は、2つのコンセプト・5つの基本的な方針・16の教育政策の目標から成ります。

コンセプト

持続可能な社会の創り手の育成
日本社会に根差したウェルビーイングの向上
先生たちのイラスト

今回の計画の特徴は、計画のコンセプトにウェルビーイングについて掲げられた点です。
近年ウェルビーイングの考え方が重視される中で、日本でも骨太の方針に明記されており、政策や企業経営への反映が進んでいます

課題・キーワード

いじめ、不登校、教師不足、格差解消、地域の教育力
産官学連携、VUCAの時代、AI、メタバース

基本方針

  • ①グローバル化する社会の持続的な発展に向けて学び続ける人材の育成
  • ②誰一人取り残されず、全ての人の可能性を引き出す共生社会の実現に向けた教育の推進
  • ③地域や家庭で共に学び支え合う社会の実現に向けた教育の推進 
  • ④教育デジタルトランスフォーメーション( DX )の推進 
  • ⑤計画の実効性確保のための基盤整備・対話 

具体的にやるべきことは…

誰一人取り残されない学び
  • ・ICT利活用
  • ・アクセシビリティの向上
  • ・NPO・企業・地域との連携
  • ・個別最適な学びと協働的な学びの一体的充実
教師のウェルビーイング
  • ・労働環境改善
  • ・働き方改革
  • ・校務DX
  • ・コミュニティ・スクールの活用
教育DX
  • ・教育データ分析
  • ・教育データ利活用
  • ・クラウド活用
  • ・ICT活用の日常化
グローバル人材の育成
  • ・ESDの推進
  • ・STEAM教育
  • ・リカレント教育
  • ・外国人留学生の受け入れ
  • ・外国語教育の充実
  • ・アントレプレナーシップ教育
  • ・主体的対話的で深い学びの視点からの授業改善

計画の実効性確保のため必要なこと

基本的な方針の①~④までの教育政策を推進し、計画の実効性を確保するためには、ICT環境の整備・NPOや企業等の学校外の多様な担い手による学びの提供や多様な支援体制などが必要であるとされています。

※持続可能な開発のための教育

教育政策の目標

1確かな学力の育成、幅広い知識と教養・専門的能力・職業実践力の育成
2豊かな心の育成
3健やかな体の育成、スポーツを通じた豊かな心身の育成
4グローバル社会における人材育成
5イノベーションを担う人材育成
6主体的に社会の形成に参画する態度の育成・規範意識の醸成
7多様な教育ニーズへの対応と社会的包摂
8生涯学び、活躍できる環境整備
9学校・家庭・地域の 連携・協働の推進による地域の教育力の向上
10地域コミュニティの基盤を支える社会教育の推進
11教育 DX の推進・デジタル人材の育成
12指導体制・ ICT 環境の整備、教育研究基盤の強化
13経済的状況、地理的条件によらない質の高い学びの確保
14NPO ・企業・地域団体等との連携・協働
15安全・安心で質の高い教育研究環境の整備、児童生徒等の安全確保
16各ステークホルダーとの対話を通じた計画策定・フォ ローアップ

参考:文部科学省 教育振興基本計画

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子供たちのイラスト